“写真館における時代の流れ”

 

みなさん、こんにちは。

 

わたしたち、写真スタジオ業界では
この3連休は成人式でした。

 

地方自治体によって日程が違います。
とりあえず、この3連休のどこかの日程で、
成人式を行っていますね。

 

 

昔は成人式といえば、
1月15日と決まっていたので、
まだ若干、違和感があります。

 

若い人は、すでに馴染んでいるかもしれませんね。

 

昔は、成人式当日に、
振袖の写真を撮ることがほとんどだったので、
当日は、本当に忙しく、
朝4時から夕方まで、休みなく、
撮影し続けたのを覚えています。

 

時代って、ほんと変わりますね。

 

 

成人式が第二月曜日になって、
どれくらい経ったでしょうか?

 

昔の写真館は、
七五三や成人式、などの特別な日を中心に
一年の中で、忙しい日が決まっていました。

 

その忙しい日にしっかりと稼ぎ、
他の日は、お客様の来ない日もあるくらい、
繁忙期と閑散期がくっきり分かれている業界だったのです。

 

当時は、まだコンピュータもなく、
予約制というわけではないので、
その日に何十組お客様が来るかわからない、
考えたら、怖いやり方で、ビジネスをしていました。

 

しかし、販促をしなくてもお客様が来てくれる、
という、とてもおいしい商売だったとも言えます。

 

それは、写真というものが、
今のように誰にでも撮れるものではなく、
写真館に行かなければ、
きちんとした写真が撮れなかったからこそ、
みんなが写真館に写真を撮りに来てくれたのでしょう。

 

先ほど述べたように、写真館は、
販促をしなくてもお客様が来てくれる、
そんなビジネスだったので、
異業種が写真館のビジネスに参入してきました。

 

それまで、マーケティングのやり方も知らない写真館が、
マーケティングを得意としている人たちに、
勝てるわけはありません。

 

さらに、カメラもフィルムからデジタルに変わり、
誰でも簡単に撮影ができるようになってきたのも、
異業種からの参入を、後押ししたと思います。

 

とはいえ、異業種が、写真館ビジネスに参入したことは、
写真館にとっても良かったことだと思います。

 

写真館はそれまで、ビジネスというよりも、
技術志向(写真がうまければそれでいいという考え)が中心で、
ビジネスを中心に考えていなかったのです。

 

異業種が参入してきたことによって、
自分たちでも、マーケティングを考えるようになったのです。

 

七五三や成人式では、前撮りというシステムを考えて、
繁忙期を増やすことで、閑散期を減らすことができたり、
写真だけではなく、お客さんの便を考えて、
美容、衣装も写真館で一緒にできることを考えたり、
お祝い事以外にも写真を撮りに来てもらえるような、
キッズフォトや、ファミリーフォト、マタニティフォトなど、
新しいメニューを考えたりするようになったのです。

 

時代にあった、ビジネスのやり方というものがあります。

 

お客様が、今求めているものを提供していくことは、
昔も今も変わらないことだと思います。

 

ただ、今の時代は、
流行を追えばいいのではなく、
自分たちの思いや考え方、をしっかり持った上で、
お客様が欲しいものを提供していくこと
求められていると思うのです。

 

これは、写真館ではなく、
どんなビジネスでも同じことが言えると思います。

 

何はともあれ、どうすればお客様が幸せを感じてくれるか?
それを追求していくことができれば、
まだまだ、写真館だけではなく、どんなビジネスでも、
今後も発展していくと思います。

 

 

森藤ヒサシ Hicky

 

 

 

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